金融機関の活用

■過去の経営をきちんと説明する準備を

■今期はこうするとの意図をはっきり示してください

■納得してもらえるような計画を数字で説明してください

■事業計画書を頭に入れて

■資金繰り表を作り示す(少なくとも3ヶ月出来れば今期末まで)

■企業の格付けアップを考える

金融機関が警戒する兆候

Ⅰ流動負債が増加し棚卸資産が減少

Ⅱ短期借入金で固定資産を増やしている場合

Ⅲ棚卸資産が減少し固定資産が増加している

Ⅳ短期借入金で長期借入金を返済している

Ⅴ棚卸資産が増えている

Ⅵ売上の伸びに比べ売掛金が増加傾向

新規融資を実現するためには

① 銀行が変わったことを理解する

過去には経営者の人柄、資質、業界のおける実績、所有する財産を重視してきました

現在はあの金融危機以来変わりました

 

過去の会社の決算書の数字、事業計画書を参考に

御社のポジションを数値化して判断し

次の5分類に仕分けして融資の基準をを決めます

正常先

要管理先

破綻懸念先

実質破綻先

破綻先

 

② 資金調達にあたって下記の事柄を調べます

なぜ資金が必要なのか(設備資金か 運転資金か)

いくら必要なのか

いつまでに返済するのか(5年以内か 10年以内に完済できるか)

投下した資金が有効に活用され事業の役に立つのか

なぜ当行を選んだのか

 

③ 銀行内での担当者の立場

実績を作りたいが危ない橋は渡りたくない

銀行は過去において不良債権処理にあたり経費削減を行ったため

かなりの人員整理を行いました

実際銀行の窓口には人が減り時間がかかることを体験されていることと思います

このため行員1人当たりの受け持ち件数が増え

企業との関係が希薄になっているのも事実です

また人事異動が頻繁に行われ接触頻度が少なくなっています

さらに銀行同士の合併が行われ文化の違う行員方が隣り合っているのが現状です

 

④ 金融検査マニュアルの制約

チェック項目にしたがって順守しなければならない項目がかなりあります

 

⑤ 経営計画書の重視

こうした金融機関の環境変化の中で

実現可能性の高い経営計画書の重要性が高くなってきました

借入の申し込みをする際には

短期、中期までの経営計画書、資金繰り表までは作成しておきたいものです